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夏風邪はなぜ治りにくいのか?夏風邪の原因と対策

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こんにちは、すっとんです。
 
さて、以前筆者は「寒いと風邪をひく理由」について記事を書きました。
漠然としたイメージとして、寒い冬と風邪ってセットみたいなものですよね。
 
一方、夏風邪ってどうでしょうか。
夏はあまり風邪をひかないかわりに、いったんひいてしまうとなかなか治りにくい、そんなイメージありませんか?
筆者自身も時々暑い夏に風邪をひいてしまうことがありますが、なんだかいつまでたってもグズグズ体調不良が抜けきらない印象があります。
 
本日は、そんな夏風邪に注目としてみたいと思います。
 

 

 

夏風邪とは

風邪と言えば、ときに発熱を伴ってあらわれる鼻水やくしゃみ、のどの痛み、咳が代表的な症状ですよね。
 
では夏風邪はどうか。
”夏風邪”に厳密な定義はありませんが、冬にひく風邪とはちょっと違うところがあるようです。

夏風邪で出やすい症状

先述した通り、夏風邪と言っても言ってしまえば『夏にひく風邪』という認識しかないと思いますが、実は夏風邪について言えばここに「胃腸系」の症状が加わることが多いようです。
 
発熱やくしゃみ、咳のほうがツラいのであまり気に留めていませんでしたが、確かに夏風邪ではおなかを壊すことが多いような気がします。
なぜ、冬の風邪ではあまり起きない胃腸系の症状が夏風邪では出てくるのでしょうか?
それは、風邪の諸症状の原因であるウイルスや菌などが夏と冬では異なるからなのです。

冬風邪に多い感染症

冬に多い風邪の感染症ですが、その原因菌として最も多いのは「寒いと風邪をひく理由」でもご紹介したライノウイルスです。
 
ライノウイルス自体は特段冬に活性化しやすいウイルスというわけではないものの、他の原因菌(特に細菌類)が低温に弱いことや、次項で説明するように他のウイルスは感染の機会が少ないことから消去法的にライノウイルスによる感染症が多くなるようです。
 
このライノウイルス、人間の喉や鼻の粘膜付近の温度が好みのようで、感染するといわゆるTHE・風邪!の症状になりやすいとのこと。
ライノウイルスによる感染で胃腸系の症状がでることはあまりないようです。

夏風邪に多い感染症

一方夏にひく風邪にはどんな原因が多いのかというと、一言で言うなら「いろいろ!」のようです。
冬との一番の違いは、感染経路の多さにあります。
 
例えばプール。
実はプールを媒介する風邪ウイルスがいるんです。
アデノウイルス(3、7型)というウイルスですが、これにかかると喉の痛みや発熱、下痢を伴う風邪症状を発症します。
「プール熱」と言えば、聞いたことがある人も多いかもしれません。
 
さらに言えば、特に6~7月にかけては非常にじめじめとした季節になりがちで、食べ物の痛みも早く、いわゆる食中毒になりやすい季節とされています。
食中毒と言えば激しい下痢や嘔吐が特徴というイメージですが、原因菌によってはそれほど劇的な症状は出ず、発熱と下痢で済んでしまう場合もあるため風邪と間違われてしまう場合もあります。
 
また胃腸系の症状こそ出ませんが、特に大人がかかると厄介なのが「ヘルパンギーナ」や「手足口病」ですね。
これらはエンテロウイルスと呼ばれるウイルスの仲間に感染することにより発症しますが、高熱とともにあらわれる水疱などが非常にツラく、重症化すると口の中に出来た水疱が痛くて食事ができなくなるほど。
 
夏風邪怖い!!

夏風邪が治りにくい理由

さて、本題の夏風邪が治りにくい理由ですね。
これにはいくつか説があるようです。

①うまく栄養が摂取できない

まずはコレですね。
風邪と言えば、栄養ある食事をたくさん摂ってゆっくり寝るのが一番!
ですが、胃腸系が弱っているとそうもいきません。
 
食べた先から下痢や嘔吐で栄養が出て行ってしまうし、頻繁にトイレに行くようではオチオチ寝てもいられません。
 
さらに、手足口病やヘルパンギーナに代表される風邪の症状では口の中にひどい口内炎ができるのが特徴的です。
この口内炎、ときに水も飲めなくなるほど痛むことがあるため、特に小さい子どもなどでは脱水症状になってしまうことも。
 
幸い数日でこの症状は軽快するものの、非常にツライことには変わりありません。

②体温調整が難しい

風邪をひいた時、栄養摂取に次いで重要なのが体温調整です。
しかしながら、夏はこの体温調整が難しい。
 
なぜかというと、冬は布団に入れば適温になるためゆっくりと体を休めて布団で寝るだけで回復することが多いものの、夏に布団を被ると暑くてしょうがない!
 
エアコンを付けて寝るのが苦手な人もいますし、かと言って布団に入ったほうが良いのか?腹を出して寝てもいいのか?
なかなか難しいですよね。
 
苦手がどうかは別としても、エアコン無しでは寝苦しく、オチオチ寝てもいられません。

③重症化しやすい感染症が多い

そもそも!?ですが。
先程も少し話題に上がった、ヘルパンギーナや手足口病など夏に特有な感染症は、時に重症化することもあるほどの非常に厄介な病気です。
これを「夏風邪」という括りにするかどうかも少々迷いがあるほどですが、総じてそもそも完治までに普通の風邪より少し時間がかかるものが多いのです。

夏風邪になってしまった時の対策

夏風邪の対策

どんなに注意していても、ひく時はひいてしまうのが風邪です。
できれば夏風邪はご免被りたいですが、なってしまったものは仕方ない、なるべく早く治す対策を考えましょう。

①ひとまず病院に行く

なにはともあれ、ひとまず病院に行くことをお勧めします。
欧米では、ただの風邪であればむしろ病院には行かないことを奨励していますが(病院にいくとかえって別の感染症にかかる可能性があるため)、上記の通り夏風邪は重症化する場合も多々あるため、おかしいと思った時点で病院に行きましょう。

②食事はほどほどに、水分しっかり!

胃腸系が不調の場合、栄養を摂ろうとして過度に食事しようとするとかえって胃腸を疲れさせてしまう場合があります。
結果的に夏風邪が長引いてしまう可能性がありますので、なるべく胃腸に負担のかからない、消化のしやすい食事をとりましょう。
食事はほどほどに、しっかりと水分をとって脱水症状にならないよう注意しましょう。

③エアコン設定温度を低めに、しっかり布団に入る

エアコンが苦手な方もいると思いますが、夏風邪をひいてしまった時は是非エアコンの設定温度を低めにセットし、しっかり布団に入って休みましょう。
寒い状況であれば布団をかぶって温めればよいですが、暑さから逃れるのは困難です。
部屋を涼しくし、体温調整しやすい状態で寝ることで体力の回復を早めることが出来ます。

 

まとめ

以上です。
夏は開放的な気分になりやすく、その分油断もしがちです。
外出後の手洗いなどを忘れず(特にプール後!)、しっかり予防して夏風邪にならないようにしましょう。
 
では今日はこのへんで!