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はやり目になったら出社できません!はやり目が重症化した筆者の体験談

はやり目の体験談


みなさん、”はやり目(流行性角結膜炎)”ってご存知ですか?

 

ウイルス性角結膜炎の一種で、目の充血や違和感などを伴う、感染力が非常に強い感染症の1つです。


実は筆者、昨年末にこのはやり目にかかりだいぶ痛い目にあいました。

 

本日はこのはやり目について、筆者の体験談を交えて出社の可否や完治までの経過をご紹介してまいりたいと思います。

 

 

はやり目とは

はやり目

はやり目とは、日本眼科学会によると

アデノウイルスによって起こります。症状としては、結膜が充血し目やにや涙がたくさん出て、眼痛を伴うことがあります。この病気の潜伏期は約1週間から10日です。通常、発症してから約1週間に病状のピークがあり、その後徐々に改善してきますが、炎症が強い場合は黒目(角膜)の表面に小さな濁りが残ることがあります。そのために曇った感じが続く方がいます。これは時間とともに徐々に消えていきますが、副腎皮質ステロイド薬の目薬を使うことがあります。濁りが完全に消えるまでに数か月かかることもあります。

とのことです。

お子さんをお持ちの家庭では比較的よく知られているかもしれません。
大抵の場合、子どもが幼稚園や保育園、小学校で感染してくることの多い病気ですよね。

 

一般的な症状としては、充血するとともに目の中にゴミが入ったような異物感が続くというものです。

おそらくほとんどの人にとって、はやり目は怖い病気という印象はないのではないかと思います。

感染源など

基本的に接触感染がほとんどです。
感染した人が使用したタオルや、涙を拭いたティッシュを触った手で自分の目を触るなどすると感染が成立します。
こう考えるとそれほど感染リスクは高くないように思えますが、このはやり目は非常に感染力が高いため、ほんのわずかな接触でも感染が成立してしまう注意が必要な感染症です。

学校・企業等の出席/出社停止について

はやり目(流行性角結膜炎)は、感染症法により5類感染症に分類されているため、医療機関は一定期間毎に保健所に対して届け出が必要な感染症となります。
学校・企業等での措置について法的な縛りはありませんが、感染力が収まる10日間程度を目安に出席/出社(出勤)停止とする場合がほとんどです。

 

そうです、出社停止になるんです。
法的な拘束力はないため、厳密にはその判断は各自治体や団体に任されるわけですが、実質的には学校であれば出席停止、会社であれば出社停止となります。

 

上に書いた通り、出社停止となる目安は感染力が収まる10日前後ということですが、実際には目の炎症が収まる間ですので、基本的には目の充血が完全に引くまでNGということになります。

最終的には病院で診察してもらい、治癒証明を発行してもらうことで出社停止は解除になります。

筆者の体験談

そうは言ってもたかが結膜炎、
目が充血して少し違和感がある程度じゃないの~?
ってお思いではないでしょうか?

 

これからお話するのは、実際に筆者が体験したお話です・・・
※ほんの少し、ショッキングな話題が出てくるかもしれません。

はじまりの日

あれは忘れもしない、2017年12月19日のことです。
朝、いつも通りに出社しました。
確か、なにかの社内講習会に出席していたと思います。


なーーんか左目に違和感があったんです。
こすったりしてみたけど違和感は取れず、
「今日は早めに会社上がって眼科に行くかなぁ」なんて考えていました。

 

そうこうするうちに講習会も終わり席に戻るころには、もう両目とも違和感全開。
なんだこれーと思ってトイレに行って鏡を見てみると、両目とも真っ赤っか。

仕事を継続するのもアレなので、早退して眼科へ向かいました。

初の眼科へ・・・

実は筆者、目の病気にほとんどかかった記憶がなく、眼科は初体験でした。
おお~と思いながら受付に到着した瞬間です。

受付「その目・・・はやり目の疑いがありますね。エレベーターは使用されましたか?」
筆者「えぇ、使用しましたけど・・・」
受付「ではこちらへどうぞ。なるべくどこにも触らずにじっとしていてください。」


と言われ、なにやら隔離室に案内されます。
受付の方は、消毒液のようなものを持って外へ。
(おそらくエレベーターの手すりなどを消毒に向かった。)

 

筆者はお恥ずかしながら”はやり目”というものをよく知らず、なにが起こったのかわかりませんでした。

診断

ほどなくして「どうぞ~」
と呼ばれて一通りの診察を受けると先生から、

先生「間違いなくはやり目ですね。はやり目ってご存知ですか?」
筆者「いえ、あんまりよく知らないです・・」
先生「お仕事されてますよね?とりあえず出社は出来ませんので、会社に連絡をお願いします。」
筆者「えっ・・・何日くらいですか?」
先生「感染力がなくなるのが目安ですので、約10日程度ですね。」
先生「はやり目を治す薬はありませんが、他の感染を防ぐため抗生剤を処方します。」
先生「一週間後にまた再診してください。」

 

矢継ぎ早に言われ言葉が出ない筆者ですが、とりあえず診断書を発行してもらう手筈だけ済ませて眼科を後にしました。

 

帰り道、はやり目について検索しまくった記憶があります。
「まじか・・・」と、ただただこれしか言えなかった記憶があります。

 

しかし一方で、このときはまだ目が赤くてちょっと異物感があるけど体は元気。
10日間も会社休んでどうすっかなーとばかり考えていました。
10日間というと、もはや年内出社は絶望的です。
なんとか1週間で治して出社するぞー!と思ってました。

このときまでは・・・

帰宅、そしてその夜・・・

帰宅して嫁さんに状況を説明。
「あらら・・・」という言葉とともに筆者の隔離政策が発動。
もちろんこれは自ら望んでのことで、タオルや布団、ティッシュ、ごみ箱、入浴時間、ありとあらゆるものを家族から隔離させました。
特に子どもにうつしてしまったとあれば、楽しみにしていたクリスマス会などにも参加させられませんので。

 

特にすることもないので、夜10時くらいでしょうか。
早めに就寝。
子どもと寝ないのは何年振りだろう~なんてのんきなことを考えていました。

 

が、夜中の2時くらいです。
なぜか目が覚めてしまったのでスマホで時間を確認したりしていると、なんかうまく瞬きができない。
まぶたがうまく閉じないんです。

乾燥してんのかなーと思って何気なく鏡を見ました。
見るんじゃなかった。。。

鏡で目の状態を見てみると、白目のところがめっちゃ腫れてるんですよ。


わかります?
後々調べてわかったのですが、「結膜浮腫」というやつらしいです。
アレルギー反応のようで、ひどい場合は花粉症などでもなる場合があるとのこと。

実は比較的ポピュラーな症状らしいのですが、とにかく見た目がショッキング!
ご興味ある方は、画像検索でググってみてください。

白目の部分が腫れ過ぎて、瞬きしても目が全部閉じないの。

こわーーーっ。

ほんとこわかった。

翌朝~発症3日後(~2018.12.22)

翌朝鏡で見てみても、やっぱり白目がめっちゃ腫れてる。
むしろ、夜中に見たときより悪化してる。
とりあえず眼科に電話して症状を話すも、それほど心配するものではないので安静にしてなさいとのこと。

 

暇なので家でテレビなど見て過ごしますが、とにかく涙がめっちゃ出ました。
ティッシュで拭いてもすぐ涙で前が見えなくなるほど。

いえ、悲しくて泣いてるわけじゃないんですよ笑
勝手に涙がポロポロでてくるんです。

 

大変だなぁ~なんて思っていたんですが、本当の地獄はここからでした・・

発症3日後~6日後(~2018.12.25)

段々となんですが、涙を拭いても拭いても目の前が曇ったままで見えにくくなってきました。

えーなにこれ?
なんだこれーと思ってる間に、あっという間にほとんど目が見えなくなってしまったんです。

iPhoneで拡大鏡の機能があるんですけど、設定で文字サイズ最大にして拡大鏡でさらに大きくしたあと、スマホを顔から10センチくらいの距離まで近付けてようやく文字が読めるくらい。

ヤバイですよね笑

本当やばかったです。

発症7日後・・・再診(~2018.12.26)

嫁さんに車で送ってもらって眼科へ再診。
相変わらず目はパンパンに腫れてるし、ほとんど見えないので十中八九出社は諦めていましたが、案の定NG。
まぁ仕方ない。

それよりこの失明状態、なんです?と聞くと、

 

先生「角膜が傷ついています。余程ひどいようであれば、角膜移植も視野に入れなければいけないパターンですね」

 


と。。

いや、先生!あっさり言うけど移植て!

 

ついでに先生、

 

先生「今後眩しく感じることがあります」

 


ってさらっと言ってたけど、今はとにかくこの失明状態をなんとかしたい一心でほとんど気に留めていませんでした。

発症11日後・・・そうこうしているうちに2018新年~

今年はこんな状態の幕開けだったわけです。
大晦日から新年にかけて、当然どこにも出掛けられません。
出掛ける家族を見送って、ひとり見えないスマホで一生懸命Youtubeを見る年越しでした。

 

あれは1月1日、新年の朝だったでしょうか。


なんか異様に眩しい。
朝日が目に染みる、なんてレベルじゃない。
日常ごくごく当たり前の朝なんですが、とにかく眩しくて目が開けられない

例えて言うなら、暗がりで突然電気をパッと付けたときの状況、わかりますか?
眩しくて目を開けてられない感じ。

アレを10倍くらいの光度にして、それがずっと続く感じです。
四六時中すっごい眩しい世界にさらされて、全然目があけられないんです。

夜になっても症状は変わらず、ふつうにつけるライトだけで眩しすぎて目が開けられない。
加えて、どうにか我慢して目を開けても今度はモヤがかかっていて全く見えない。

子どもに「まぶし~まぶし~」ってネタにされるほど、当時の筆者は眩しいを連呼していました笑

 

このときになると、
「コレ本当に治るんかい・・・」と、
だいぶ悲壮感が漂っていました。

 

後々先生に聞いてわかったことですが、傷ついた角膜内で光が乱反射するせいで眩しく感じたそうです。

発症15日後・・・再再診(~2019.1.4)

ここまでくるとようやく少し症状が軽快してきて、目の腫れはだいぶ落ち着きました。
相変わらずモヤでほとんど見えないのと、眩しくて仕方ないのは変わりませんが。

 

部屋の中だけでも眩しいので、外なんてもう目を開けてられません。

嫁さんに付き添われて命からがら眼科について診察を受けると、

 

先生「とりあえず感染性の炎症は収まっているので、出社はしても大丈夫です。」
先生「角膜がかなり傷ついてしまっているので、ステロイドを処方しますからじっくり治していきましょう」
筆者「どの程度かかるものなんでしょうか?」
先生「かなり傷ついています。ギリギリ移植適応ではありませんが、数か月は見たほうがいいかもしれません。」

 

おお・・・数か月ですか・・・
でもとりあえず出社は許可されました。


でも、こんな眩しくてどうすんだってかんじです。

帰宅後、さっそく処方されたステロイドを点眼してみました。

と、点眼してからものの数時間でモヤや眩しさが劇的に改善!

すげーーーと思いながら、夜もしっかり点眼して就寝しました。

発症16日後・・・出社!(~2019.1.5)

ステロイド点眼でかなり改善して、なんとか出社の目途がついたので思い切って出社してみました。
そうは言ってもやっぱりモヤはかなりかかっててパソコンの字はよく見えないし、長時間モニターの光を見つめてると眩しさで頭がクラクラしてきましたが。

日常の生活に戻れたことがうれしくて、初日からしっかり残業したことを覚えています。

その後・・・(~2019.8.14現在)

結局、なんだかんだでモヤと眩しさが完全にとれるまではそこからさらに約一か月ほどかかりました。

さらに言うと、未だに両目のステロイド点眼は続いています。
目の診断画像を見ると、左目に関しては未だにしっかり傷ついてるんですよこれが。

右目については既に傷が完治しているんですが、長期間ステロイド点眼していたため、ステロイドからの離脱に時間がかかるらしく弱いやつを点眼してます。

 

2019.8月現在、未だ後遺症は続いており両目のステロイド点眼を続けています。
ただ、ようやくステロイドは弱いものに代わり、次の検査が問題なければ右目の点眼はついに終了を迎えるかもしれません。

なぜか左目は重症なのでもう少しかかりそうですが・・・

完治まではもう少しかかりそうです。

 

 

 

まとめ

如何でしたでしょうか。
筆者が罹患したはやり目について、体験談のご紹介でした。
取り留めのない文章で申し訳ないです。

 

発症から既に1年以上経過しましたが、未だに治っていません。
もちろん感染はしませんし、日常生活に何か支障があるわけではありませんが。

 

完治までにはまだかなりの時間を要するということでしょう。

ここで1つ重要なポイントは、家族なり自分なりが感染してしまった場合には、全力で二次感染を防ぐことです。


子どもがかかってしまった場合は、、、覚悟しましょう。

 

筆者のような症状は実際レアケースだとは思いますが、”たかがはやり目”とあなどらずに、しっかりと予防することがとても大事だと思います。

 

ちなみに、筆者は家族に全くうつしませんでしたよ!

 

はやり目は定期的に流行期がきますので、みなさんも注意しましょう。

では今日はこのへんで!