Grav.Tree~グラツリ

生粋のライフハッカー・すっとんが、あなたの日常をちょっと良くする方法伝授します

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抗生剤は飲み切らなきゃダメ!絶対!

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先日、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気にかかりました。

蜂窩織炎とは、足の傷口からばい菌が入って赤く腫れあがり、悪化すると発熱したり化膿して結構ひどくなるやつです。

 

この病気は素足が出やすい夏になりやすいといわれています。

理屈の上では全身どこでもなり得る病気なんですが、足はどうしても血行が悪くなりがち・不潔になりがちなうえ、素足で傷口がつきやすいという3点セットであるため一般的に足にできるものと考えられています。

 

筆者の場合、虫刺されでした。

おそらく蚊だと思うんですが、運転中に無抵抗なことをいいことに容赦なく足首まわりをブスブス刺され、強いかゆみでガリガリ掻いてしまった結果になりました。

 

最初は蚊に刺されたのがひどくなったくらいだったんですが、だんだん腫れと赤みが強くなり、最終的にはそれが痛みに変わりました。

 

痛くて歩くのもままならないので、たまらず病院にいったら「蜂窩織炎」の診断を賜った次第です。

 

 

そんなことはどうでもよくて・・・

そんなことはどうでもいいんですが(よくないですが)、その過程でネット上を色々散策していると、やはり蜂窩織炎にかかった人のブログがちらほらあるんです。

蜂窩織炎自体はそこそこポピュラーな病気なのでそこまで驚かなかったんですが、驚いたのは幾人かのブロガーさんがとった行動。

 

「感染症を疑い、前にもらった抗生剤を試しに飲んだ」って人が結構いたんです。

 

おいおい、なんでもらった抗生剤が余ってんだよ。

抗生剤は飲み切らなければダメ

ロキソニンや漢方、一般的な風邪薬と違い、抗生剤は原因菌を直接退治することができる薬です。

それゆえ、以前はかなり頻繁に抗生剤を処方されていたんですが、ここ数年それが見直されてきています。

 

それはなぜか?

 

抗生剤は、中途半端に飲むのをやめてしまうと耐性菌を生んでしまうからです。

耐性菌って、ようは抗生剤が効かない菌のことです。

 

菌やウイルスのような極小の世界では、実は相当なスピードで進化が繰り返されているんです。

抗生剤を処方されたにも関わらず、それを中途半端に辞めてしまうと、わずかに生き残った菌が抗生剤に対応するため進化してしまうわけです。

 

近年、あらゆる抗生剤に対して耐性を示す菌(つまり、人類の持つ薬では退治することができない菌)の出現も確認されており、世界中の科学者や研究者、医師はとても警戒しています。

 

幸いなことにこのような耐性菌(多剤耐性菌といいます)は、今のところ極めて限定的な場所でしか発現していないため大流行の危機にはさらされていませんが、それはたまたま人類が幸運だったからに過ぎません。

人口密集地、開かれた場所でそのような多剤耐性菌が出現したら、どうなるか。

考えただけでぞっとしてしまいますよね。

 

そしてそれをやりかねないのが、「中途半端に飲み辞めてしまう」という行為なのです。

 

ここ数年、たびたびニュースでも多剤耐性菌については取り上げられていましたのですっかり浸透しているとばかり思っていましたが、ちょっと(というかかなり)がっかりしてしまったのが正直なところです。

 

抗生剤を中途半端に飲み辞めてしまうこと。

それは、自分ひとりがどうにかなってしまうだけならまだしも、家族や友人などをはじめ、日本中・世界中を巻き込むパンデミックの爆心地になりかねない行為であることを自覚してもらいたいものです。