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勉強の教え方ってどうやるの?~褒めて伸ばすvs叱って伸ばす

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こんにちは、すっとんです。

みなさん、勉強の教え方ってどうしてますか?

筆者は昔、塾の講師をしていました。
最近では、子ども(幼稚園)に勉強を教えたり、職場の後輩に仕事を教えたり。

今と昔、「勉強の教え方」の形は変わりましたが、人にモノを教えるということは断続的に行っています。

おそらくこれを読んでくださっているあなたも、なんらかの形で人にモノを教えるということは度々あるのではないでしょうか?

今日はそんな方に向けた、すっとん流「勉強の教え方」についてご紹介していきます。

筆者の「勉強の教え方」歴

冒頭申し上げた通り、筆者は大学時代に4年間塾の講師をやっていました。
講師といっても、生徒3~4人に対して90分間、各々のペースに合わせて課題やテキストを与えて勉強していくというスタイル。
いわゆる家庭教師を3~4人まとめて、自宅ではなく塾の一室でやっているようなイメージです。

所詮は学生のアルバイトだったわけですが、筆者なりに休日は本屋をハシゴして生徒に合ったテキストを探したり、自作の問題集を作ったりと、生徒のために勉強の教え方を色々工夫したものです。

塾講師を通して学んだ勉強の教え方

このスタイルの最大のメリットでありデメリットとも言えるのは、生徒ひとりひとりとの距離がかなり近いことです。
生徒個人の性格や性質がしっかり見えてくるため各自に応じた勉強の教え方を出来るのがメリットですが、一方でどう教えたら伸びてくれるのか悩まされる子も多く、そのプレッシャーはかなりのものでした。

勉強は”褒める”以外には伸びない!

そんな筆者ですが、大学4年間を通して計3桁数以上の生徒(下は私立中対策小学生から、上は大学受験高校生まで)と1対1で向かい合って勉強を教えていった結果、辿り着いた1つの結論は「勉強は褒める以外には伸びない!」ということです。

 

もちろん、臨機応変に対処しなければならないパターンは多々あります。
多々ありますが、基本の教え方は「褒めて伸ばす!」という以外には考えられないと筆者は行き着きました。


叱る?褒める?

叱るとは

勉強の教え方において、「叱る」という言葉から連想される発言には例えばこんなものがありますよね。
「早く勉強しなさーい!!」

さて、ここで自分の童心を思い出してください。
上記のような言葉、誰しもが一度は言われた経験のある言葉かと思いますが、
あなたはこの言葉でやる気が出ましたか?

筆者は出ませんでした。
むしろやる気がゼロになりました笑

一般的に、他人から行動を制限又は強制されるような言動をされたとき、人はやる気を失います。
これを「心理的リアクタンス」と言います。

www.motivation-up.com

「なんで宿題やってこなかったの!?」
「真面目にやりなさい!」
いずれも「叱り方」の方向性は異なりますが、結局は相手の行動を制限・強制するものに他ありません。

やる気を失わせるような勉強の教え方、していませんか?

褒めるとは

勉強の教え方において、「褒める」という言葉から連想される発言には例えばこんなものがありそうです。
「テストでこんなに良い点数取れるなんてすごいね~!」

人は誰しも「承認欲求」があります。
褒めるという行為は、基本的にこの承認欲求を満たす行為に他なりません。
このとき脳内では快感物質であるドーパミンが分泌されるわけですが、実はこのドーパミン、人の認知や記憶と深く関わりがあることが分かってきています。

認知機能と動機付け機能を支える二つのドーパミン神経システム

筆者自身経験があるのは、褒められると嬉しくて何度も頭の中で褒められた要因を反芻しちゃうんです笑
「こんな難しい問題よく解けたね~!」と褒められれば、その問題を解くプロセスを何度も反芻しちゃう。
なんなら、頭の中でその問題に関して観衆の前でプレゼンしてる姿とか妄想しちゃう笑

反芻するから、結果的に記憶にも強く残るんですよね。

感情と勉強の関係

実は意外にも、先に述べたドーパミンは褒めるだけでなく恐怖や驚きにも反応して分泌されることが知られています。
つまり、理屈的には「叱る」という行為も記憶力の定着には良いはず、ということです。

これは筆者の考えに過ぎませんが、基本的に「叱る」は後ろ向き、「褒める」は前向きな感情と思っています。
それに対して「勉強する」は当然前向きな行為ですので、シンプルな話、叱る行為は勉強の教え方としては相性が悪い、ただそれだけではないかと考えるようになりました。

もうちょっと言えば、それぞれに適材適所があるということです。
「褒める」は、行動を前向きにドライブさせるのに向いています。
「叱る」は、行動を抑制させるのに向いています。

つまり、とにかく勉強させたいのであれば褒めるしかない。
「叱る」という行為は行動を抑制することしかできないのだから。

「褒める」という勉強の教え方

じゃあなんでもかんでもとにかく褒めればいいのかと言うと、そんなことはありません。
先程筆者は言いました。
「褒められた要因を反芻する」と。

例えば「良い点数とってえらいね!」と褒めるとどうなるか?
それで本人の承認欲求が満たされたとしても、反芻するのは点数や丸の数ばかりです。

そればかりか、もしかすると100点が当たり前のテストかもしれません。
よく理解しないまま褒めると、逆に反感を持たれる可能性もあります。

あえて濁さず言えば、こういった言い方は褒め方が雑!!

中身ですよ、中身!
興味関心を持って、具体的かつ的確に!褒める必要があるんです。

テストの点で言えば、どこの問題がどういった理由で褒めるに値したのか?
もっと言えば、それが本人にとってもドンピシャで努力した所であればより一層記憶への定着は捗るはず。

そんなの無理よ~って思う方!
子ども達は、遊びで忙しい中そんな無理な勉強やってるんですよ!!
覚えてるでしょ!?

なーんて笑

でも、前者と後者、どちらが伸びるかと言われれば伸びるのは確実に後者なんです。

まとめ

実は褒めるってすごく難しいんですよね。
人によって価値観は全然違うし、褒めてほしいポイントも違う。
でも、人になにかを教える必要がでてきたときにはちょっとだけ思い出してください。
人は褒められると、すごく伸びるんです!

では今日はこのへんで!


おまけ

「叱る」という勉強の教え方が全く不要かというと、そうとも思いません。
ただしこれを利用するには「褒める」以上のセンスと力量、生徒との信頼関係が必要でした。
残念ながら今も研究中の項目です。。
誰かわかる人がいたら教えてください笑

では今度こそ、このへんで!