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将来脊髄損傷が治せるかも!?すごい研究が承認されました

こんにちは、すっとんです。


2018/11/28、慶応大は脊髄損傷患者においてiPS細胞を用いた移植手術による臨床研究を試みるという計画が承認されたと発表しました。

www.jiji.com

これはすごいニュースです!
まだまだ研究の段階ではありますが、
今まで治療は不可能とされてきた、脊髄損傷患者に対する四肢麻痺の回復に一筋の光が射した恰好です。
このニュースについて、少し紹介させてください。

※追記!!

2019/2/18、なんと厚生労働省により本研究の実施が了承されました!
これにより、年内にも移植が開始されるとのことです!!

news.yahoo.co.jp

 

 

 

脊髄損傷とは

ご存知の通り、首から背中、腰、そしておしりにいたるまでつながっている1本の骨(実際には台形の骨がいくつも重なっている)が背骨です。
脊髄はそんな背骨の中にあるわけですが、頭から発信される命令はそのほとんどがこの脊髄の中にある中枢神経系を通ってから手足などに伝達されるため、ひとたび脊髄が損傷すると、損傷した部位や程度によっては最悪の場合首から下が全く動かせなくなってしまうこともある恐ろしい状態です。

大抵の場合はなんらかの事故により脊髄損傷が起きてしまいますが、中には腫瘍や血行障害、椎間板ヘルニアなど内的要因でも損傷されてしまうことがあり、他人事とは言えません。

さらに言えば、1度損傷した中枢神経系はほとんどの場合2度と回復することはなく。。。
こわいですね・・・

iPS細胞とは

iPS細胞」ってよく聞きますが、具体的にどんなものなんでしょう。
かの有名な山中教授が所属されている京都大学iPS細胞研究所のiPS細胞とは?によると、人の体から採取した細胞をリプログラミングすることにより、様々な組織や臓器になることのできる「多能性幹細胞」に変化させたものをiPS細胞というそうです。

ここでポイントは、「体細胞」、つまり人の皮膚などから簡単に採取できる細胞で、このiPS細胞ができてしまうってことです。

すごくない!?
このどこにでもいるおっさんの筆者、その手についてる皮膚からiPS細胞なるものができるってことよ。
で、その細胞が脊髄損傷とかを治せちゃうかもってこと。

控え目に言って、すごい!!

研究のロードマップ

慶応大の脊髄損傷治療研究グループに記載されているロードマップによると、この臨床研究は第2ステージにあるわけですね。

f:id:sutton5537:20181129192809p:plain

慶応大 脊髄損傷治療研究グループより引用

 

慢性期(損傷後、数週間経過)の脊髄損傷患者を対象にしているのは、急性期の患者の場合iPS細胞を用いなくとも人によっては多少回復に向かうことがあるため、iPS細胞移植による効果かどうか曖昧になることを避けるためと思われます。

また、この慢性期患者の回復に成功したとすれば、それはすなわち損傷後すでに数年以上経過しているような患者にも適応可能かもしれないことを示唆しますので、いずれにしても非常に有意義な研究と言えます。

実際の治療計画

治療の計画書を探したんですが、ない!
一般人には見えないのか、、、
冒頭ご紹介した記事によれば、損傷後2~4週間経過した患者の損傷部位に対してiPS細胞200万個を注射によって移植し、その効果と副作用を1年かけて検証するそうです。

注射するだけ??
中枢神経系に分化させるための誘導とかはしなくてもいいんでしょうか。
損傷部位にiPS細胞がくっつくと、勝手に誘導されるのかな?

計画書が見たーい!

まとめ

いやー、本当すごいですこの研究。
iPS細胞を利用した再生医療は次世代医療の要ですが、まさに今、その扉が開かれようとしているわけですよね。
再生医療と言えば、臓器を再現するために3Dプリンタを利用するという話も目にしたことがあり、まさに現代の最新テクノロジーを総結集した分野と言えます。

研究される方々、筆者は何もお力添えはできませんが笑
影ながら応援しております!頑張って!!

みなさんも、もしこのようなニュースを見かけることがあったら是非ご覧ください。
日本が世界に先駆けて先頭を走る、すごい分野です!

では今日はこのへんで!