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インフルエンザの症状や治療は?そもそもインフルエンザってなんだ?

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みなさん、インフルエンザにかかったことはありますか?


筆者はあります。

 

毎年冬の季節になると流行するインフルエンザ。

 

高熱、だるさ、筋肉痛など風邪の諸症状と言ってしまえば文字面はそうかもしれませんが、普通の風邪とはちょっと違って異質な感じもして、なかなか侮れない感染症の1つです。

 

本日は、このインフルエンザについて少し考えたいと思います。

 

 

 

インフルエンザとは?

インフルエンザとは、国立感染症研究所によると

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であるが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」である。

 とのこと。

5類感染症に分類され、定点報告対象の感染症となっています。

インフルエンザの歴史

インフルエンザ自体は、古くは紀元前には既にその存在を推測させるような書物が残っており、江戸時代でもいくつかの文献で「はやり風邪」として記載されています。

 

中でも有名なのは、「スペイン風邪」というもの。

名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

1900年代前半に起きたこのスペイン風邪では、世界人口の半数が感染し、うち25%が発症、計2000万人以上が死亡したと言われる、人類史上最悪のパンデミックとなりました。

(参考:インフルエンザの流行と歴史

インフルエンザウイルスって?

このインフルエンザ、その名の通り「インフルエンザウイルス」というウイルスの感染によって発症する感染症です。

 

でも、疑問に思ったことはありませんか?


以前ご紹介した「リンゴ病」を発症する「ヒトパルボウイルスB19」は、一度感染すると二度と感染しないといわれています。


何度も感染するウイルスと、そうでないウイルス、なにが違うのでしょう?

インフルエンザウイルスはコピーエラー上等!

それは、非常にざっくりとした言い方をすると、「コピーエラー」をチェックする能力があるか否か、という差になります。

 

例えば人が持つ細胞は、自らをコピーして増殖する際に必ずコピーチェックを行い、もしコピーエラーが起きたら自滅したり免疫系に攻撃され、エラーとなった細胞が残らないような仕組みになっています。

 

これに対してインフルエンザウイルス(厳密には細胞とウイルスを比較することは出来ませんが・・・)では、そのコピーエラーをチェックする能力がありません。

これによってなにが起こるかというと、エラーが起きようが起きまいが構わず増殖を続け、なんならエラーとなったウイルスも増殖します。

 

ウイルスの世界、その数は膨大です。

 

そんな膨大な数のウイルスの中で、たまたま”有能なウイルス”がエラーによって誕生してしまうと、あらたな突然変異種として世の中に出てしまうわけですね。

 

人間の免疫系統は決まった形に対して絶大な効力を発揮しますが、少しでも形が変わってしまうとその役割を十分に果たすことができません。

 

増殖するたびに少しずつエラーし、少しずつその形を変えていくインフルエンザに対して、去年感染した人もその免疫は役に立たないものとなってしまうわけです。

 

これが、毎年インフルエンザにかかってしまう仕組みです。

 

リンゴ病の「ヒトパルボウイルスB19」は、実はしっかりとしたコピーエラー防止能力を持っているため、そのかたちは変わりません。


一度感染すれば二度とかからないというのは、こういった理由からきています。

インフルエンザの対策

そんなインフルエンザですが、冒頭でも引用させていただいた通り、ただの風邪ではありません。


特にお年寄りや小さなお子さんの場合、重篤な肺炎やインフルエンザ脳炎に移行してしまう場合も稀にあるため注意が必要です。

 

少しデータが古いのですが、厚生労働省のデータによると、2010年のインフルエンザによる死亡者数は累計198人、うち脳炎17名というものがあります。

www.mhlw.go.jp

一年間で、日本だけで、インフルエンザで!

ですよ!

198人の方が亡くなっているわけですから、他人事ではありませんね。

予防策

まずは何より感染しないための予防策が必須です。
これはなにより「予防接種」が一番です。


ちまたでは効果を疑問視する意見もありますが、筆者は是が非でも受けるべきと思います。


否定的な意見の代表としては「接種したけどインフルエンザになった」などがあります。

 

この意見の背景には、型の的中率がやり玉にあがります。

予防接種は、大体その年の夏くらいから生産をはじめるため、その年にどんなタイプのインフルエンザが流行るのかある程度予測して作る必要があります。

 

が、必ずしもその予測が的中するとは限らず、結果的に外れてしまうパターンがあるわけですね。


ただし、外れたとしても全く効かないわけではなく、「感染はするが症状は軽い」などになるため、やはり予防接種は受けるべきです。

 

特にお年寄りや小さなお子さん、はたまた周りにそのような方がいる方は今からでも遅くありませんので、予防接種しましょう。

感染してしまったら

もし感染してしまったら、速やかに病院へ!
その際、電話口などでまず症状を伝え、インフルエンザの可能性を疑うようにしてください。


病院ではインフルエンザ疑いの場合、隔離したうえで迅速検査(10分程度で結果が出る)を行います。


今は治療薬が進歩し、インフルエンザに関しては特効薬があります。
タミフル、リレンザ、イナビルなどが有名どころですね。

 

最近では、薬局で鼻から一回吸うだけで治るという凄いものも出ています。

 

これだけ良い薬がたくさん出るのは、裏を返せばそれだけ怖い感染症だから研究が盛んに行われているということです。

 

インフルエンザは基本的に学校や会社など出席停止になることがほとんどだと思うので、病院の指示に従いましょう。

 

まとめ

以上です。

本日はインフルエンザについて調べた結果をまとめてみました。


個人的には「スペイン風邪」がインフルエンザだとは知らず、ちょっと衝撃的でした。
なにせ筆者自身も「風邪がちょっとひどくなったやつ」程度の認識でしたので・・・

 

ここ数日急激に冷え込んできましたので、みなさんも風邪など引かぬよう注意しましょう!

 

では今日はこのへんで!